共通の話題を見つけても、すぐには食いつかない

会話のキャッチボールをしているうちに、相手の球がストライクゾーンのど真ん中に返ってくることがある。
たとえば、キミが大の競馬ファンだったとしよう。

相手「日曜日ですか?私、最近、ちょっと競馬に興味があって」

キミ「え、マジ?じゃあもしかして、先週のダービー、とった?」

相手「えっ、Aさんも、競馬するんですか?」

頭の中では、ド派手なファンファーレとともに「BINGO」の文字が七色に光り輝きながら飛び回っていることだろう。このようなことを、心理学的には「類似性の法則」と言う。
「趣味が同じ」「出身地が同じ」などの「類似点」を見つけると、強い親近感を覚えるということだ。これで、彼女の部屋までの距離は1000分の1、いや100分の1に縮まると言っても過言ではない。

でも、あせってはいけない。「じゃあさ、来週の日曜日、一緒に競馬場に行こうよ!」なんてことをキミが言おうものなら、「ちょ、ちょ、ちょっと待って。さっき会ったばかりで来週っていうのは、いくらなんでも早すぎじゃない?私はそんな軽い女じゃないし!」と、引かれてしまうのが関の山。このカレの場合、「じゃあさ」のあたりで、おそらく鼻の穴が広がって、うまくいくかも?と思っている下心がミエミエだ。

せっかく「競馬」という類似点を見つけたのだから、あせる必要などなし。落ち着いて、じっくりと話を深めていけばいいのだ。
ポイントは、そのテーマについて自分の実力がどれくらいなのかを「さりげなく」アピールすること。
いついつのレースでいくら勝ったとかの自慢話や、昭和59年の有馬記念でシンボリルドルフがどうしたとかカビの生えた話はダメ。
「じつは競馬の勝ち馬ってJRAが操作しているって、知ってた?」みたいなトリビア的「脇道」のほうがいいかも。
いったん競馬の話題から離れるというのも、じつは高等テクニック。
相手に、「もっと競馬の話を聞きたい!」と思わせることができれば、シメシメだ。出会いサイトで知り合った娘とふたりっきりで会える日も遠くはない。


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